森林づくり推進課の担当者からナラ枯れ対策について説明を伺いました。
阿須山中のナラ枯れ被害木については伐採後、残っている根にくん蒸処置を1月16日から始めている、とのこと。早速、現地に行ってきました。
すでに処置が終わっているようで被害木の根っこに薬剤が掛けられて、ビニールシートで覆われていました。
今回、阿須山中の残置森林内のナラ枯れ対策を事業者のHISA(飯能インターナショナル・スポーツアカデミー)が行いました。
事業者HISAが行う理由を市の担当者に聞いたところ、事業者と市と協議の上で、土地賃貸借契約にも謳ってあるように、貸付土地の管理は事業者が行うとなったとのことです。
しかし、貸付土地内の市道沿いにはまだまだナラ枯れの木が散見されます。現地を見る限り、伐採を行った区域とナラ枯れ残っているエリアが存在しています。担当者曰く、今の時点で伐採届の範囲は終了した、とのことでした。
わたしの推測ですが、被害木を事業者が伐ったのは、もっとパネルへ陽が当たるようにしただけなのか?!
天覧山は、自然保護とナラ枯れ対策を同時に考えて進められている方法であるのに対し、阿須山中のナラ枯れ事業は自然保護が抜け落ちています。しかも、工事中の案内看板もない、市民への安全対策もないまま進めてしまったことは問題です。
土地賃貸借契約にあるように、事業地内の管理は事業者が行うのであれば、伐っても伐らなくとも、発電効率の向上とならない被害木や日照時間の長短に現時点で影響がないと思われる木も、残置森林内の市道沿いのナラ枯れ対策においては当然、事業者HISAが行うことになるのでしょう。
残地森林内の希少野生動植物の保護についても、市環境緑水課及び、県みどり自然課の指導のもと、しっかり取り組んでいかなければならないはずです。
今後も阿須山中の自然保護について、注視していくことが求められていると思います。
※写真は1/22の阿須山中の様子です。