6/11(土)午後はzoom講座。
テーマは『産科暴力と女性の身体権』
講師は、産婦人科医の早乙女智子さん。
お話しを聞いて以下は自分の感想です。
これは、知っているのと知らないでは間違いなく、妊娠、出産が全く別モノな体験となりうるな、と確信しました。自分の妊娠、出産の経験からも、あの時、私たちは産科暴力を受けていたんだと気が付きました。
過去の記憶を思い出しながら実に屈辱的な内診台での検診方法等を再確認。
こんなものだろうと妊娠、出産の場面では、こちらの意思は関係なく、医師の判断の下一方的な医療行為を受けざるを得なかったわけです。知っていれば、こんな複雑な気持ちの中で妊娠や出産とはならなかったかもしれないな・・・、などなど、いろんな場面を振り返ってみました。
いまなら、自分たちの感じてきた負のイメージをこんな時は、こういう方法もあるようだと、これからの人たちにちょっとでも伝えたい。
しかし、医療現場は未だに40年もの前の環境のままの部分も継続中である。
自分たちにとっては、かけがえのない妊娠、出産だったとしても、医師から見れば、ただの患者であって、その人が心穏やかに出産を迎えようが、子どもが無事生まれさえすれば問題ないということで医師の仕事としては十分に、お役目を果たすと言えるだろう。
しかしながら、それでは女性は子どもを産みさえすればよいということなのか、ということ。
そうではない、かけがえのない命を妊娠からおなかの中で守り育てて、想像を絶するほどのあり得ない痛みの中で出産。産後は息つく間もなく絶えず子どもを守り育てていく。
その前の行為も、その後の人生の性も、切り離して考えることはできない。
わたしたちはもっと自分の身体を大切にしていい、ということ。
女性の心身に負担のない医療環境の整備をと、求めるために声を上げることができる。
でも、法制度の改正など政治が占める部分もポイントになっている。
そこで早乙女智子さんの素晴らしいところは、女性の心身に寄り添ったケアのできる産婦人科医という立場であるだけでもすごいのに、政治に挑戦した、ということ。
昨年の都議選にチャレンジしたのです。残念ながらの結果でしたが、次回も挑むというお話も聞けて、これは応援しなくては\( 'ω')/!!
早乙女さんはパワフルでありながら、人想いで、理知的で心から応援できる人!!
政治の場でも本領を発揮してほしい!!
今現在、日本は十分とは言えない性教育のまま、今に至っているわけです。
本来なら知る権利として、子どもたち生徒たちに学ぶ機会を与えることで、豊かな人生を送ることができる。そのことに触れることもなく、学校で肝心なことを学ぶ機会を与えずに、この時代まで来てしまった・・・、まさしく日本の教育はガラパゴス。
大人が知らないのだから、子どもに教えることもできないわけであり、学校も先生もそんなことだから、性犯罪で捕まるというようなことも・・・。
性の問題について2時間たっぷり伺いました。女性の特有な話しではあるのだけど、妊娠や出産って、女性だけの問題ではない、という根本的なことが世の中で理解されていない。特に日本においては、やっぱり、というくらいの長い時間変化していない。
相当時代遅れとなっている日本のジェンダー感覚を新しい力で切り込んでいってほしい。
とにかく感受性豊かな若者たちにこそ、聞いてほしい内容でした。
なかなか性について、語ることもないと思っていても、実際問題として、大人が学ばなければ、これからの子どもたちにその意識が生まれないし、伝わらない。
40年も施策は遅れているなんて、日本ガラパゴス性教育問題ともいうべきか・・・。
豊かな性を生きるために。
性のという漢字について、最後司会の方が言っていたけど、
心が生きる、と書いて、性。
自分らしく生きるために。
女性が道筋をつけていくことが、当たり前の社会となるように。
深い学びの時間となりました、貴重な講義でした。
また早乙女さんのお話しを違ったテーマで伺えたらいいな、と思います。
早乙女さん、これからも日本、世界の女子たちのために。
政治の場において産婦人科の見地から、政策提言をお願いします。
きっと多くの気づいた女性たちが賛同するはずです。
次回の選挙への挑戦に期待します\( ‘ω’)/